ワイヤーロープには用途毎に様々な種類があります。まずは規格や用途を理解して正しいワイヤーロープ選定をしていきましょう。
ワイヤーロープの種別
ワイヤロープの種別とはロープの切断荷重のクラス別のことで、JIS規格で「種」という用語を用い、E・G・A・Bの4種があります。いずれも、ロープを構成する素線の切断強度によってロープ切断荷重のクラス別の「種」が決まります。
JIS規格の素線による破断荷重(種別)区分
規格 | 種別 | 摘要 |
JIS
G 3525 |
E種(1320N/m㎡級) | 裸及びメッキ(メッキ後冷間加工品含む) |
G種(1470N/m㎡級) | メッキ(メッキ後冷間加工品含む) | |
A種(1620N/m㎡級) | 裸及びメッキ(メッキ後冷間加工品含む) | |
B種(1770N/m㎡級) | 裸 |
ワイヤーロープの種類・用途
ワイヤロープの種類については使用用途に応じて多岐多様にあります。使用目的にあった種類を用いなければ、経済性・ロープ寿命・安全性等に大きく影響しますので、十分に考慮してロープの選定をして下さい。
下記は、道具屋.com主力取り扱いワイヤロープ
JIS G-3525に定められているワイヤロープ及び主な用途
※ワイヤロープ径 6㎜以下はJIS規格外OUTワイヤロープ
ワイヤロープ構成の断面図
- 1号 構成:6×7 鉱山巻上げ 索道 スキーリフトなど
- 3号3 構成:6×19 巻上策 林業作業索など
- 4号 構成:6×24 玉掛用
- 6号 構成:6×37 玉掛用 巻上げ索
- 13号 構成:6×Fi(29) 荷役 天井クレーンなど
- 18号 構成:7×7+6×Fi(29) 13号同上 高温箇所・切断荷重大の場合
- 構成:7×7 河川・鉄鋼・林業・レジャー用などの静索・動索ステンレス製ワイヤロープ SB種(SUS304製) 主な用途
- 構成:7×19 7×7同上 玉掛用
- 構成:7×37 7×7・7×19同上
まとめ
ワイヤロープには様々なラインナップがございます。各々用途に応じたワイヤロープを選び、安全作業を心掛けていきましょう。
ご安全に!