今回はシャックルについて説明致します。
シャックルとは玉掛ワイヤ・繊維スリング・チェーン等と組み合わせて使用する接続金具です。
シャックルの名の由来は、Shackle=束縛する・手かせ・足かせという意味で、なんとなく繋げて固定するイメージが沸きますね。
シャックルには形状・材質・大きさなど様々なサイズがあり、JIS規格で定められたラインナップもございます。用途に応じて選択しましょう。
ストレート型
シャックルの代表的な物が「ストレート型」です。シャックル1つに対し、スリング1本入れる場合によく使用されます。ピンには捻じ込み式とボルト式があります。捻じ込み式は取り外しが多い場合に、少ない場合はボルト・ナット式を推奨します。
ストレート型ねじ込み式
ストレート型ボルト・ナット式
バウ型
「バウ型」は、シャックル1つに対し、スリングを2本以上入れる場合によく使用されます。
ワイヤロープ等が重なり合い、損傷しない様に使用しましょう。ストレート型同様に捻じ込み式とボルト・ナット式があります。
バウ型ねじ込み式
ストレート型ボルト・ナット式
長シャックル型
懐が深いので矢板などの吊り上げ作業に適しています。捻じ込み式、ボルト・ナット式、脱落防止タイプなどがあります。
長シャックル ねじ込み式
長シャックル ボルト・ナット式
脱落防止型・ランヤード式・高所作業での落下防止対策に
脱落防止型・ピン抜け防止タイプ・高所作業での落下事故防止対策に
JIS規格シャックル
SC型 ストレート捻じ込み式・スリング1本で取り外しが多い場合に
SB型 ボルト・ナット式・スリング1本で取り外しが少ない場合に
BC型 バウ型捻じ込み式
スリング2本以上で取り外しが多い場合に
BB型 バウ型ボルト・ナット式・スリング2本以上で取り外しが少ない場合に
まとめ
シャックルは様々な形状があります。生地品・メッキ品・ステンレス品と用途に応じて選びましょう。
また、シャックルは使用荷重について明記されている商品を使用してください。
安全に玉掛作業を行う為にも使用荷重内に見合ったシャックルを使用しましょう。ご安全に!