今回は、クレーン用ワイヤロープについて紹介いたします。
運搬荷役作業の合理化に伴い、クレーンの利用度が増え、各々の用途に適したクレーンの構造や機能も多様化する中、使用されるワイヤロープの特性も目的に応じて、多岐に渡ってきています。
クレーン用ワイヤロープの規格については、国内では主にJIS G 3525に定められた規格品を主に使用されますが、クレーンの大型化・高性能化により、JIS規格品だけでは対応が出来なくなってきている為、JISに準拠したメーカー規格品等もございます。
多種多様にございますが、今回は当ショップのお取り扱い品から御紹介していきます。
フィラー形(Filler)
特徴:柔軟性、耐疲労性、耐摩耗性のバランスが良く、平行よりのロープの中で、最も広範囲に使用されています。
6×FI(29)%
IWRC6×FI(29)%
チェックポイント
天井クレーンのワイヤとして広範囲に使用されています。
ワイヤロープの端末加工が必要な場合がございます。
ウォーリントンシール形(Warrington Seale)
特徴:耐疲労性に非常に良く、柔軟性に富み、耐摩耗性にも優れている。
IWRC6×WS(26)%
チェックポイント
主にトラッククレーン用ワイヤとして使用されています。
まとめ
クレーン用ワイヤロープは運搬荷役機器に応じて、様々な種類がございます。構成・破断荷重・撚り方・ワイヤロープのピッチなど多岐に渡り、線径が同じであれば、代替え品を利用していいいというわけではございません。安全に係わる製品ですので、ワイヤロープの選定を疎かにしないように致しましょう。ご安全に!