ワイヤロープのプレテンション加工とは?
製造したワイヤロープを更に一定時間、一定荷重(張力)をかけて、初期伸び(構造上の伸び)を除去する目的で行う加工となります。
特長
- 初期伸びとロープ径の減少が少なくなる。
プレテンション加工後のロープは、構造上の伸びが除去されるために、初期伸びと初期のロープ径の減少が少なくなります。
- 弾性係数(変形しにくくなる)が向上し、安定する。
常用荷重以上の荷重でプレテンションされる事により、許容荷重内での弾性係数が向上します。
- 耐疲労性能が向上する。
プレテンションはロープの撚りを安定した状態に落ち着かせて、動索として耐久性を向上させます。
使用される箇所
- 特殊クレーン(自動クレーン)
- 橋梁用
- エレベータ
- ロープウェイ
- 2本以上をセットで使用し、精度が必要な場合など
まとめ
プレテンション加工をする事により、ロープに種々の特性をもたらします。御使用されるロープに長さのバラつきがあると支障が出る場合、プレテンション加工を活用される事が望ましいでしょう。ご安全に!