今回は、玉掛け作業でのフックの向きについて説明していきます。
2点吊り以上で荷物を吊る際、フックの向きは外側に向けます。
吊り角度が大きくなるに従って、ワイヤロープの支点は動き、張力は内側から外側へと作用します。
フックの向きが内側の場合、フックの先端に荷重がかかる恐れがあり、変形や破断に至る可能性があります。
フックはふところに掛けて使用する吊り具であり、向きを外側にして使用する事で
支点の動きを抑えます。また、吊り角度は60度以内に収まるようにし、フックの先端に荷重がかからない様にしましょう。
ポイント
吊り代が取れず、吊り角度がきつくなる場合、吊り天秤を使用しましょう。
天秤
また、荷重方向にリングの方向を向けれる自在型ボルトを用い、横方向への負荷を解消させる事も出来ます。
自在ボルト
まとめ
- 多点吊りでのフックの向きは外側
- 吊り角度は60度以内
- 吊り角度がきつくなる場合、天秤や自在ボルトを使用する。
ご安全に!