多点吊りで玉掛け作業をする際に、使用荷重は玉掛索の本数や吊り角度に応じて変わります。その変化比の数値を「モード係数」と呼びます。
多点吊りの場合、吊り角度が変われば使用荷重も変わり、吊り角度が狭い場合と広い場合では、玉掛索にかかる荷重も違います。
同じ質量のものを吊り上げるときでも、吊り角度が広くなるほど吊れる使用荷重は低くなります。
モード係数表を使用しますと、玉掛索の使用荷重が計算できます。
玉掛索を選びたい場合
3tの吊り荷を4本吊りで吊り角度45度で作業
モード係数表より、モード係数は3.4
玉掛索1本の使用荷重=3÷3.4
使用荷重が0.88以上の玉掛索を選定
吊り荷の最大荷重を出したい場合
使用荷重1tの玉掛索を2本吊りで、吊り角度30度以内で吊り上げたい場合
モード係数表より、モード係数は1.9
吊り荷の最大荷重=1×1.9
吊り荷の最大荷重は1.9
まとめ
玉掛け作業で多点吊りをする際、モード係数を活用できると明確に安全数値が算出できます。是非活用願います。ご安全に!
玉掛荷重早見表