玉掛ワイヤ アイ先端部の損傷について

玉掛ワイヤの両端末は、アイ(玉・蛇口)加工されており、フックやシャックルなどに掛けて使用されますが、数回の使用でアイの先端部分が形崩れを起こして、安全に使用できるか判定基準が難しい場合があります。

クレーン等安全規則・第215条において、不適格なワイヤロープの使用は禁止されております。

参考 ワイヤロープ点検方法

ポイント①

アイ部分のワイヤに掛かる張力は、2分されます。形崩れ部分の強度低下が起こることは当然ですが、アイ部分に掛かる張力は半分に分かれると考えられます。

上記理由より断線が認められる場合は廃棄した方がよいですが、アイ部のワイヤ潰れに関しては、短径/長径=2/3以下、若しくは芯材の著しい飛び出しがある場合は、廃棄しましょう。

ポイント②

アイ部の潰れを回避するには、シンブルなど補強金具をしましょう。

参考 シンブル

ご安全に!