クレーン及び巻上機の玉掛け作業などに使用するベルトスリングは、JIS規格(日本産業規格)B8818にて規定があり、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳと4つの等級に区分されています。
この等級については、スリングの構成や材質、巾や最大使用荷重、プルーフロード(引張荷重)、破断荷重などによって区分されています。
今回は、主に荷重区分について説明致します。
上記図から、I~Ⅳへと等級区分が上がるにつれ、最大使用荷重・プルーフロード・破断荷重数値
(t・kN)も上がっていく事がわかります。
(例):表・等級及び最大使用荷重による区分より
- 幅W25(㎜)Ⅲ等級→0.8t
- 〃 Ⅳ等級→1t
Ⅲ等級→Ⅳ等級=25%最大使用荷重UP
JISB8818にて、安全率6倍以上と定められておりますので
- の破断荷重→0.8×6=4.8t以上
- の破断荷重→1.0×6=6t以上となります。
また、等級ごとのベルトの構成については、各メーカーで様々だと思われますが、当店お取り扱いベルトスリングの一部では、経糸本数やベルト厚みの増減等により、等級区別している国内メーカーもございます。
参考 繊維スリングURL
https://dougu-ya.com/?mode=grp&gid=904569
まとめ
・玉掛け作業に使用出来るベルトスリングは、JIS規格適合品となります。
・Ⅰ~Ⅳ等級があり、最大使用荷重など区分分けされています。
参考 繊維スリングの選定基準
ご安全に!